生活保護めぐる首つり自殺事件公判

当時の面接係長が出廷

 生活保護を打ち切られた小倉北区在住の当時61歳だった男性が生活保護申請を巡って自殺した事件の公判が6月15日午後、福岡地裁小倉支部で開廷された。

 同日、男性を面接した当時の面接係長が証言台に立った。08年6月4、5日の面接時の様子が尋問の中心となった。主尋問で元係長は、通帳のお金の使途を尋ねると男性が「死んでやる」と口走ったと陳述。申請の意志がないのに申請書は預かれない話や申請書は郵送できる説明はしたという。一方で、CWや上司に「近々、申請書が出ます」と話したという。理由は申請があれば「CWに顔合わせをする必要があるから」と言う。

 反対尋問で、元係長が「日払いで給料を出すところがあるので前借できる」旨を話したことは「借金の勧め」ではないかと原告代理人が質すと、元係長は「違う」と言い通した。

 また現在、福祉事務所の職場を離れていると前置きする元係長は、要保護と困窮の違いを「困窮は食べ物もなくお金もない状態」と述べ「申請すれば受給できる可能性はある」と答えつつも、男性の場合は「却下になると説明した」とノラリクラリと述べる様を市側代理人は時折、顔をしかめつつ見ていた。「闇の北九州」と言われた水際作戦の真髄をポロリ。

(2010年6月21日付)



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