砂川事件・元被告の武藤さん講演

基地反対闘争の教訓

 

米軍基地拡張計画をめぐる砂川事件の元被告、武藤軍一郎・九州大学名誉教授の講演会「砂川闘争と憲法九条の今日的課題」が10月9日午後、小倉北区の市立生涯学習総合センターで開催された。主催は「イラク判決を活かす会」。

武藤さんは今年4月、砂川事件の仲間と沖縄県を訪れ、基地問題最前線の辺野古や高江で住民らと意見交換した。1998年に九大を退官した後、「私はその後、眠り込んでいた」というが3年前、砂川事件に米国の圧力があったことが米国文書から判明したと報じられた。昨年12月には著書「砂川闘争の記/ある農学徒の青春」を出版。5月からは築城基地前での座り込みにも参加している。「学生時代からの原水禁の闘い、基地に対しての闘いを今後も続けていきたい」「砂川闘争は基地闘争の教訓」と話した。

砂川事件は旧砂川町にあった立川米軍飛行場に原水爆搭載可能な大型爆撃機が離着陸出来るための延長計画が持ち上がり、土地所有の農民らが反対運動を展開。そこに学生らも参加した。1955年9月に反対派と警察が激突した第1次流血の砂川事件、翌年10月にも第2次流血事件が起きた。武藤さんは55年に東京農工大学に入学。57年7月の強制測量反対運動に参加。

同年9月に基地内侵入で逮捕された。1審は世にいう「伊達判決」で「米軍駐留は憲法違反」で無罪となったが、国は跳躍上告し最高裁は一審判決を破棄し差戻した。63年に罰金二千円の有罪判決が確定した。ただ基地拡張も実現しなかった。

(2011年10月11日付)



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