降下ばいじん 「監視が重要」

 姫路市と東海市は目安設定

 青空を取り戻す会(準備会)主催の学習会「北九州市の大気汚染について考える」が7月3日午後、戸畑区の市立戸畑生涯学習センターで開催され、約50名が参加した。

 講師の日本福祉大学(愛知県)、磯部作教授はこれまでの公害調査の経験や今後の大気汚染公害の課題を話し「監視が重要。ここにずっと住んでいることが強み」と呼びかけた。

 取り戻す会準備会は秋頃までに正式に会として発足する予定で、今後、市内の現状を訴えていくことも確認した。

 磯部教授は大気汚染のうち、特に「降下ばいじん」を取り上げ、ともに製鐵所を抱える東海市と姫路市の取り組みを紹介した。目標値設定の必要性を訴えた。降下ばいじんは環境基準がない。

 姫路市の降下ばいじん対策は、1977年度から年平均5トン(1平方キロ㍍/月)を「好ましい環境条件としての目安」。2008年に新しい目安として3トンを設定。その理由として、住民から降下ばいじんの苦情が寄せられない地域の約95%が3トンを下回っているとしている。東海市は市総合計画の中で、2012年度に3・5トンの目標を掲げている。

 北九州市の降下ばいじんは2010年、市平均が5トンを超えた。その理由について同市環境局は、9月の台風発生で数値が上がったという。ただ近年は5トン前後で推移、「5トンを大幅に上回れば対策をしないといけない」と話している。北九州市は目標値を設定していない。



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