井上孝治写真館ー町かど町はずれ

 北九州市内のスナップも

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 本紙3月1日号で堺利彦の石碑のことを書いた。読者から、同氏の評伝「パンとペン」の著者、黒岩比佐子が、福岡の写真家・井上孝治について書いた「音のない記憶」を読んだかとの電話があった。井上氏は聾唖者。(昨秋急逝した黒岩氏の遺稿が9日から、西日本新聞が連載中)。

 写真は井上孝治ギャリー。糸島半島の別荘地群の一角にある。建物入口は、ドラえもん式に言えば「どこでもドア」。ここから入れば昭和時代の子どもや風景に出会える。

 写真の現像店を営む傍ら数々の賞に輝き、聾唖者のための写真倶楽部を設立。だが、展示されている写真の一部は岩田屋のポスターとなって世に送り出されたものの、紙一重のところで焼却されるところだったという。そのうちの何枚かが記憶に残っている読者もいるだろう。

 今の時代なら「肖像権」と喧しく言われるところだ。復帰前の沖縄を撮影した作品を沖縄で展覧会をしたところ、大人になった「モデル」たちが写真の焼き増しの依頼に殺到したという。

 北九州市内を撮影したスナップも少なくない。ギャラリーは週末のみ開館。要予約。7,8月は休館。年2回作品の入れ替え。6月まで「沖縄展」。

 ▽問い合わせ/092―521―3471▽場所=糸島市志摩町野北1497―73スコーレヒル

(↑写真館の入り口)

(2011年5月21日付)



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