さようなら 若松病院

120年間の歴史に幕

 3月31日午前7時半。北九州市立若松病院最後の日。「若松病院を守る会」メンバーは通勤してくる職員にねぎらいの言葉とビラを渡した。

 「さようなら若松病院120年間ありがとう」と書かれたプラカードを見た瞬間、目に手を当てて涙ぐむ看護師さん。敷地内の停留所で止まった市営バスの乗客も腰を浮かせて、横断幕を見て、お辞儀をしていた。

 荷物整理に訪れた整形外科の医師はビラ配りをしていた「守る会」に、「あなた方の運動のおかげで患者さんらの声を知ることができた。ありがとうございました」と礼を述べて去った。

 病院内の清掃を担当していた人も「元気で」と挨拶に。診察は25日から休診。入院患者も1名だった。

 看板「北九州市立若松病院」の取り替えは、譲渡日の4月1日の時刻の変わり目ではなく、3月31日の陽のあるうちに行われた。

 4月1日エイプリフールの日、産業医大若松病院は開業した。

(2011年4月11日付)



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