北九州市立東谷中・元教頭降格事件

 これまでの経緯と問題点

 

 2007年7月6日に開催された人事委員会での北九州市立東谷中学校元教頭の「降格分限処分不服申し立て公開口頭審理」事件を、先月まで42回にわたって本紙は伝えてきた。

 元教頭は05年3月末降格分限処分を受け、同年4月1日付で「教諭」として他区中学校へ理科教員として赴任し、06年3月1日、定年退職した。

 分限降格処分の理由は十。その第1番目は「PTA九州大会への参加申し込みをしていない」。第二番目は「夏季休暇中の校内研修の資料作成」。第三番目は「教員同士の教頭への悪口」等々。

 だが理由1の同日、夏季休暇を取っていた校長が教頭に会った時刻の機械警備記録の情報公開請求を、市教委は開示請求の1年後に「開示したものは年度を1年後のものを開示した。原本は廃棄して存在しない」と謝罪会見を行った。

 しかし、裁判所の命令で警備会社はマスター記録を提出。そこに記録された時刻には校長は学校に存在できなかった。機械警備で学校は閉まっていたからだ。

 理由2は校長が教頭に資料作成の依頼をすると「忙しい」旨答えたとなっているが、その事実はなく、教頭は資料を作っていた。

 理由3は悪口を言ったとされる教員は言った日に「年休」をとっていた。

 等々を元教頭は自らの日記、開示請求した公文書などから立証。冤罪事件と同じで「かけられた嫌疑を晴らす方法」を捜すところから始めなければならなかった。

 処分理由九では「文書作成能力に問題がある」と明言された元教頭だったが、処分理由の1つ1つをシラミ潰しに証拠を示し反論した。

(2010年12月11日付)



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