「エアコン設置して」 市議会に陳情

 憲法25条から「生活保護世帯にも必要」 

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 11月10日午前、北九州市議会・保健病院常任委員会が開催され、「北九州生活と健康を守る会協議会(吉田文弘・議長)」(生健会)が、猛暑に伴う熱中症対策として①低所得・生活保護の高齢世帯にエアコンを設備し、故障の場合は修理費を支給する、②電力会社に低所得者への減免制度実施を要請せよ等を求めている陳情の審議が行われた。

 西田一委員(自民党)が約30人の保健福祉局幹部に向って「自宅にエアコンのない方は手を挙げてください」と聞いた。だれも挙手しなかった。西田委員はその姿を確かめ、「憲法25条の『健康で文化的な最低限の生活』からエアコンは必要だ。購入できないなら市がエアコンを貸与したらどうか。それくらいはできるでしょう」と質した。 

 健康推進課長は「熱中症は水を飲んで水分を補給したら予防できます」と答弁。続いた保護課長は「扶助費の一類は食事と被服費。二類は電気代、水道代で購入はそれをやり繰りして購入するようになっている」と答弁。

 業を煮やした西田委員は「もう一度質問します。生存権の健康で文化的な最低限度の生活にエアコンは必要か必要でないのか」。保護課長は再度、同様な答弁したために、同委員は「保護課長はいつ聞いても自分の考え方がない。マニュアル通りの答弁しかない」。すると地域福祉部長が、取り直すが如く大慌てで「『必要か必要でないか』との質問には十分に答えることができません」と質問を封じ込めた。

 生健会の吉田議長は「市議会の常任委員会で憲法25条に基づき質疑が飛び交ったのは生健会が請願・陳情をして初めて。保健福祉局が『答えることができない』と答弁するというのは憲法25条の生存権を軽く見ている証拠」と話した。西田委員は「高齢者がせっかくああやって陳情にきているのに、市はいつも同じ答弁しかしないから質問した」と本紙に語った。

(2010年12月1日付)



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