市立松永文庫 1周年

映画資料のデータベース化が急務 

 門司区老松町にある市立映画資料館「松永文庫」(松永武室長)がオープンして11月で1周年を迎えた。松永室長は「1年間で、スタッフがよく勉強してくれて育ってくれた。ここを訪れてくれる人との出会いが広がっている。志のある人が振り向いてくれる」と開館初年度を振り返り、「今まで通りの松永文庫で、ぶれずにやっていきたい」と2年目の抱負を話した。所管する市企画文化局・文化振興課は「手探り状態の中、よくやってもらっていると思う」と評価する一方で今後の課題として、膨大な映画資料のデータベース化や資料収集体制、資料保管の環境整備の充実を挙げた。

 09年11月3日に市立門司市民会館内でオープンした松永文庫は、松永室長が約60年間にわたり個人収集していた映画資料約1万2000点を展示・保管している。松永室長は門司区の自宅に97年、私設図書館「松永文庫」を開設。07年に門司区役所が資料を調査し、寄贈された。

 初年度は企画展を5回、館外企画展は2回開催した。門司港レトロ地区にある複合施設・海峡ドラマシップで10年8月中旬から約1か月開催した館外企画展「平和を願う戦争映画展」は来館者数が延べ6395人で好評だった。一方で、資料館の来観者数だがリピーターは増えたが、一日平均で十名前後という。来観者に書いてもらうアンケートには「もっとPRしてほしい」「スペースが狭い」「場所が遠い。レトロ地区のよい場所にして」などの意見も書き込まれている。文化振興課は「1万2000点の資料整理をしないといけない。1年経って結果的に進んでいない」と話す。

 松永室長によれば、資料のデータ作りはスタッフ2人が行っており、現在、書庫内の書籍資料について行われている。別の保管室には段ボールに入った資料が山積みされたままだ。同課は「一朝一夕では出来ないが資料館としての基本的な環境も検討して手をつかないといけない」と話しており、データベース化や保管方法の充実を進めることで、資料館のコセンプトが明確にしたい考え。

(2010年11月1日付)



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