新門司工場作業員死亡事故の真相は・・・

八記議員が追及「重大さの認識足りない」

 北九州市環境局は3月27日開催の市議会・環境建設常任委員会で、1月24日に新門司工場3号溶融炉内で発生した作業員死亡事故の経緯と再発防止策を初めて報告した。

八記博春委員(共産)は3月21日の予算特別委員会や25日の市長質疑で同問題を取り上げ、実態把握の不十分さを指摘、北橋健治市長や当局の見解を質した。八記議員は「環境局の姿勢がこの事故に対しては他人事だ、状況をきちんと把握していく、再発防止に全力をあげるという姿勢が(これまでの議論を通じて)あまり感じられなかった。他の事業所へも安全管理の徹底とあり、これが重要。事故の詳細を具体的に語ってほしい」と要望した。

事故は1月24日午後1時25分頃に発生した。当局の報告によれば、亡くなった男性作業員は溶融炉内の壁面に付いているクリンカ(灰の塊)を除去し、下のマンホールから排出する作業中、クリンカが詰まって排出作業が出来ない状態となった。安全帯を着用した作業員がクリンカの上に乗って鉄棒でクリンカを突いていたが、足元のクリンカが崩れ、頭部から転倒。周りのクリンカが覆いかぶさり、窒息状態となり死亡した。

八記委員は今回の作業にあたっていた7人(人数は市資料に明記)の所属先を聞いたが、市の説明は二転三転した。21日の予算特別委員会・第2分科会で環境局は「7名の職員の所属だが、市職員はゼロ。詳細に何人何人と言うのはすぐに出ないが、(元請け)3名、(下請け)4名だったと今、記憶している」。

八記委員「事故に対するみなさんの認識が全然出来ていない。これね、誰の責任なのかということがある。」

当局「(炉内にいた2人のうち)被災された方は間違いなく下請けの社員だが、もう1人は委託業者の作業員と聞いているが、確約はないが」。

27日の常任委員会で八記委員は「7人全員が下請けの人たちだと聞いた。市が事業を委託する際に、委託側が直接やるのではなくて、さらに下請けに持っていくということは出来るだけしないほうがいいと思う。必要な場合はあると思うが。作業していた人は全員下請けの方々。そういう構造は問題があると思う。環境局に伺ったら(7人以外の別の)1人だけ、下請業者ということだが。直接発注できなかったのか、事故の背景にあるのではないかと思っている」と指摘した。

(2013年4月1日)



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