新門司の民間工場 市が監視継続中
医療系を含む産業廃棄物を焼却処理しているアサヒプリテック㈱北九州事業所(門司区新門司)の焼却炉で、2年連続で排ガス中のダイオキシン類が排出基準を超過していたことが分かった。7月26日開催の北九州市議会環境建設常任委員会で環境局が報告した「平成23年度 北九州市の環境の現況等について」の中で明らかになった。同事業所に対して、環境局は現在も監視態勢を続けているという。
同事業所は元々、サニックスの焼却工場。2007年にアサヒプリテックに事業譲渡された。場所は新門司工場の隣。
環境局によれば、毎年実施している大規模焼却施設に対する監視測定の中で今回の回排出基準超過が判明。今年3月1日に採取した排ガス測定の結果、1立方㍍あたり4・9ナノグラムだった。排出基準は1ナノグラム。
3月23日から29日まで炉を停止、改善を指導した。30日に稼働。
現在までに市が10回の測定を実施し、排出基準は超えていないが6月12日測定では0・86ナノグラムと比較的高い数値が出ている。原因については3月1日の測定2日前に定期メンテナンスで炉を停止し、立ち上げたばかりだったので、炉の中が不安定な状態だったという。
昨年の測定結果は1・9ナノグラム。この時も測定2日前に電気集塵機の調子が悪く緊急停止したという。
(2012年8月11日付)