「二重契約」指摘  震災がれき受け入れ

宮城県「JVとの契約変更する」

 福島第一原発事故による福島県などからの避難者や市民でつくる「ひなん者お話の会」は6月21日、市役所内で会見し、「石巻市のがれきは全量、鹿島JVに処理を委託しており、北九州市にもって来れば二重契約になる」と指摘し、がれき受け入れを中止するよう求めた。同日、北橋健治市長宛てに声明文を提出した。北九州市は27日、市フェイスブックで「宮城県の委託契約には、もともと県外処理での広域処理実施が規定されていることから、北九州市の受け入れにより二重契約にはならない」と公表した。

「お話の会」の会見内容は、同会が主宰した市民検討会メンバーが宮城県や石巻市などの聞き取りした内容。同メンバーでもある環境ジャーナリストの青木泰さんは「がれきの量は減ったのに宮城県は鹿島JVとの契約変更をしていない。JVは仕事がないまま、お金をもっていくことになる」と会見で説明した。

石巻市を含む石巻ブロックのがれき処理は昨年9月、鹿島建設など九社で構成する共同企業体が宮城県から受託。落札額は1923億円。業務内容はがれきの選別などの中間処理から、リサイクル・最終処分まで。県内処理できない場合は県外処理を行う計画。

宮城県震災廃棄物対策課は「法的な手続きがあるので、広域処理の調整は県が行っている。実務はJV。県としては北九州市と(処理委託している)JVに協定を結んでほしいが、市が県と結ぶと言っているので、県と北九州市が協定を結ぶ。北九州市で焼却する費用分もJV委託料に含まれているので、減額変更することになる。試験焼却の分も減額の対象になる。北九州市までの運搬はJVが行う」と話している

北九州市環境局は「宮城県からがれき処理を要請されたので、県と協定を結ぶ。民間企業と結ぶことはありえない」と話す。

5月24日の宮城県議会本会議で県は、九月議会に契約変更議案を諮る方針を示している。

(2012年7月1日付)

 

 



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