銅矛レプリカ・城野遺跡など展示品倍増
小倉北区金田の北九州市立埋蔵文化財センターが4月1日から、文化財コーナーの展示品を大幅に入れ替え、リニューアルした。展示品は以前より約2倍に増え、来館者に分かりやすいように写真や説明板などパネルも多く設置している。
展示品の入れ替えを担当した埋蔵文化財調査室は今回のリニューアルに合わせて、初めてリーフレット「遺跡から学ぶ北九州の歴史」も作成。多くの市民などに市内で発見された文化財を見てほしいと呼びかけている。
同調査室によれば、3月にリニューアル作業を実施。時代・発掘遺跡毎に担当学芸員が、どの発掘品を展示するのか、説明方法、レイアウトなど試行錯誤しなら作業を進めた。学芸員の思いがつまった内容となっている。
以前の展示品数は約640点だったが、今回のリニューアルで約2倍の約1200点。そのうち初めて展示されるのは1100点。旧石器時代から縄文、弥生、古墳など時代毎に色を変えてレイアウトも工夫した。
九州最大級の弥生時代の方形周溝墓や子ども用の箱式石棺、玉作り工房跡などが発見され、注目されている小倉南区の城野遺跡は「輝きの城野ムラ」として紹介され、出土された遺物が所狭しに展示されている。
(2012年4月11日付)