西部ガス工場跡地で土壌汚染

60年以上放置

西部ガスは4月5日、60年以上前に閉鎖された北九州市内の石炭ガス工場跡地3か所から、土壌汚染対策法の基準を超える特定有害物、地下水の環境基準を超える有害物質が検出されたと公表した。

同日、北九州市環境局も3月に実施した該当跡地での地下水の水質分析や跡地の状況調査の結果を発表し、現時点において「井戸での環境基準の超過はない」「汚染土壌の飛散や接触による健康被害のおそれはないことを確認した」としている。今後、同社に対して汚染土壌の適切な対策を指導すると約束した。

汚染土壌・汚染地下水が判明したのは小倉北区竪町2丁目と若松区北浜1丁目、門司区葛葉2丁目。最も汚染度が高いのは門司区葛葉での土壌含有鉛で、基準値の最大約47倍の数値が出た。

2010年4月に改正施行された「土壌汚染対策法」により、3000平米以上の土地の土壌掘削などを行う場合、所有者は自治体への届出が必要になった。昨年10月、西部ガスが熊本市内の工場跡地での土壌汚染を公表し、北九州市内での自主調査を表明していた。

汚染原因について同社は「操業時期が古いため、正確に原因を特定することは困難。装置の損傷等による漏洩があり、土壌に浸透したものと推測」と説明している。

小倉北区竪町の工場は1960年、若松区北浜は61年、門司区葛葉は45年にそれぞれ工場を廃止しており、既に52~67年間が経過している。

(2012年4月11日付)



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