ごみ最終処分場 響灘東地区を先行整備へ

新門司南地区 漁協内紛で交渉休止

北九州市は次期のごみ最終処分場整備について、当初予定していた新門司南地区より先行して新年度から、若松区の響灘東地区での処分場整備の手続きに入ることを明らかにした。新門司南地区では処分場整備にかかる埋め立て免許に必要な漁業組合の合意書が得られておらず現在、交渉は休止中。市港湾空港局は2012年度当初予算案に新規事業として「響灘東地区処分場整備事業」(5000万円)を計上、環境アセスメント調査等に着手する方針。担当する港湾空港局計画課は「響灘東地区の計画は関係者から理解が得られている。話を聞いてもらえるので、確実な所から手続きに入っていきたい。ただ新門司南地区は整備をしないということではなく、裁判中でもあり、時期を見計らって話をしていきたい」と話している。

昨年12月に改訂した北九州港港湾計画の中で響灘東地区100ヘクタールを「海面処分用地」(響灘東地区処分場)として明記した。

現在、市のごみ最終処分場は響灘西地区。あと10年近くで満杯になる予定で、新たな処分場確保が急務になっているという。

門司区の新門司焼却工場に近い海域約49ヘクタールを埋め立てる「新門司南地区公有水面埋立事業」は環境アセスメントの手続きは2007年5月までに終了しており、その後、埋立免許申請に向けて、周辺の旧17漁協との漁業補償についての協議に入っていた。計画課によれば、2010年度には国の補助事業として内示を受けたが、漁業補償交渉が進まず、事業執行の見込みが立たず、取り下げた。現在もそのままの状態が続いている。

漁業補償に入れない理由は、漁協の「内紛」。門司区沖での国による浚渫工事に伴う漁業補償金6億円をめぐる分配額で揉めたため、裁判沙汰に発展し現在も係争中。2009年4月に福岡地裁小倉支部の判決が出た。計画課は「漁協が裁判中なので、話が出来ない。(裁判がいつ終わるのか)見通しも立たない」と話しており、「今、処分場確保の準備に入らないと、間に合わないことになる」ことから、響灘東地区を先行することを決めた。

響灘東地区での処分場整備は、環境アセスメントや埋立許可申請、護岸整備などで10年間はかかるという。また新門司南地区もアセス調査は終わっているが、調査から年月が経過しており「補足のアセス調査が必要になるかもしれないので、今から準備に入っても10年近くかかる」と計画課は話している。

(2012年3月21日付)

 

 



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