PCB処理延長するな

 北九州市「慎重に対応する」

国が処理期限の延長を検討している北九州事業所でのPCB処理事業について、野依謙介議員(共産)は3月5日の市議会本会議で、「市長は環境省に強く抗議するべき」と迫り、北橋健治市長の見解を質した。市長は「環境副大臣に市としては期限内の処理完了を強く求めた」「仮に延長なった場合、なんでこんなことになったのか、その総括を政府はきちんとやってほしい。それがまず先。慎重に対応することになる」と答弁した。

PCB処理特措法の附則で法律施行後10年を経過した場合、施行状況の検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講じるとあり、それに基づいて環境省は昨年10月に検討委員会を設置した。

2月14日に開催された北九州PCB処理監視委員会で、環境省の担当者が北九州事業所での処理期限延長の考えを示したことについて、当日傍聴していた野依議員は「事務的な口調で報告する、何とも官僚的な報告を目の当たりにし血が逆流するような怒りを覚えた」。地元との約束を蔑ろにするやり方を批判し、「市は検討委員会で処理期限を守るよう発言したのか」と質した。

今永博・環境局長「環境省の検討委員会で市は発言権のないオブザーバーであるため、発言は控えている。委員会後の環境省との協議の場で、処理期限を完了するよう繰り返し強く申し入れを行っている。北九州事業所のPCB処理は本市の同意なくしては前に進まないもの。市としては市民や議会の意見をよく聞きながら慎重に対応する」と答弁した。

議員「(処理期限延長に)なったときの対応はどうするのか」。

北橋市長「私も新聞報道でこのような検討がされているということを知った。事前の情報としては、かなり処理が遅れそうだという話は識者の認識として各方面から聞いていないわけではなかったが。突然、こういう形で報道された」「環境副大臣が北九州市に来られた時に私のほうから、カネミ油症事件の企業が操業していることもあり、処理施設を受け入れるときに市議会や市民が大変、この問題で悩んで決定し、その時に処理期限を納得した経緯がある。歴史的経緯を副大臣にお伝えした」と答弁。

議員「公の場で本市の意思を表明してもらいたい」。

(2012年3月11日付)

(2月14日開催の北九州PCB処理監視委員会の様子)

 

 

 

 

 

 



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