「海兵隊は来るな」

エスカレートする日出生台実弾訓練

 

2月10日から19日まで大分県の築城自衛隊日出生台演習場で実施される「米国海兵隊実弾射撃訓練」に反対する抗議集会が1月22日午前、大分県九重町の玖珠川・河川敷で開催され、九州一円から約300百人が集まった。海兵隊の実弾訓練は3年連続で、今年で計9回目となる。参加者は「海兵隊は来るな」と訴えた。

 日出生台入りするのは海兵隊220人、車両50台。同訓練は、1995年の沖縄県での海兵隊隊員による少女暴行事件がきかっけ。米軍に対する地元の反発が強くなったため翌年、日米両政府は沖縄チャンプハンセンで実施していた実弾砲撃演習を本土5か所に移転することで合意。その1か所は日出生台演習場だった。当初の協定では沖縄での訓練と「同量同質」が約束だったが、1昨年からは機関銃、白リン弾、照明弾を使った訓練が行われるなど毎年エスカレートし、変質している。照明弾で火災も起きている。

 沖縄県から駆けつけた赤嶺政賢・衆議院議員は「1昨年のことだが、基地がある町の無所属の議員さんに呼ばれて、基地の危険性を訴えられたことがあった。そしてその議員さんはあの少女暴行事件の犠牲になった少女の実家は自分の隣の家だと話し始めた。当時12歳だった少女は今27歳。少女の母親も父親も最初は県民大会で訴えて頑張っていたが、いつまで経っても基地問題が解決しないために、心も体も病んでしまっている。その少女が住宅から外に出た姿を見たことがない、夜は電灯が消えて真っ暗だ、この家を見るたびに米軍基地反対をスローガンで叫んではいけないと思っている、もっと本気になって頑張ってほしいと強く訴えられた」と話した。

 日出生台演習場は西日本最大の演習場。明治時代に陸軍12師団(小倉)が最初に演習を開始した。現在も九州に部隊を中心に、年間320日演習が行われている。周辺には民家があるが、防衛省による移転要請(土地買収)で転出する住民が年々増え、コミュニティが薄れているという。

(2012年2月1日付)



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