爪ケア事件 全面解決

病院側と和解成立 逮捕から4年半

爪ケア事件で無罪判決が確定していた北九州八幡東病院の元看護課長、上田里美さんが、2007年7月の懲戒解雇撤回を求めて同病院を訴えていた裁判は11月18日、和解が成立した。上田さんの逮捕から約4年半が経過し全面解決となった。

上田さんは「一番つらかったのは102日間の勾留。人生の中で全く考えられなかった状況だったが、全てが終わったと思っている」と会見で涙ながらに話した。

公表された和解内容は、▽07年7月2日の懲戒解雇は撤回する、▽2010年10月31日をもって円満に退職したことを確認、▽退職金など金銭面でも解決。

代理人の東敦子言弁護士は「捜査機関が間違ったストーリーを押しつけたり、マスコミが世論を誘導したりすることがどれほど恐ろしいことかをこの事件は物語っている。(爪ケアは)普段見過ごされがちなケアであり、当時はあまり関心を持たれていないケアだったが、上田さんはコツコツと取り組んでいた。北九州八幡東病院はそうような熱心な看護師がいた病院。このことが広く理解していただけることが、上田さんの真の名誉回復に繋がる」と総括した。

(2011年11月21日付)



Yahoo!ブックマークに登録

サイト内の記事・写真・データ・その他の著作権は小倉タイムスが所有・管理しています。許可なく転載することを固くお断りします。